作品集
第九十九作 夢幻書 薩摩黄楊 柾目 盛上駒
99作目は夢幻書。九十九と書いて「つくも」と読みますが、調べたところによると九十九髪、つまり老女の白髪のことだそうで、伊勢物語の歌「百年に一とせ足らぬつくもがみ 我を恋ふらしおもかげに見ゆ」から百に一画足りない「白」を白髪に例え九十九髪としたそうです。そんなことはさておき、次は記念すべき100作目です。現在、115作目までは作っているのですが、少々多忙につき掲載を休んでおります。
第九十八作 清安 薩摩黄楊 柾目 盛上駒
清安です。古い書体ですが、いつ見てもスッキリとした良い書体ですね。
第九十七作 芳雨 薩摩黄楊 柾目 盛上駒
ちょっと珍しい書体。芳雨。どことなく菱湖に似ています。
第九十六作 広月好 薩摩黄楊 柾目 盛上駒
96作目、広月好。創作書体の本作品はなるべく特徴的な意匠を念頭に作りました。意匠的に特徴的でありながらも、あまりやり過ぎないことを心がけました。何事も過ぎたるは及ばざるが如しですね。
第九十五作 水無瀬兼成 薩摩黄楊 柾目 盛上駒
久々に水無瀬兼成を作ってみました。優美でたおやかなイメージを感じ取って頂けると嬉しいです。
第九十四作 俊則書 薩摩黄楊 柾目 盛上駒
俊則書の盛上駒です。手前味噌で恐縮ですが、最近作った中では傑出の出来と言ってもいいかもしれません。
第九十三作 木村名人書 薩摩黄楊 柾目 盛上駒
92作目の木村名人書。今回初めて制作致しました。見やすくスッキリとした書体です。
第九十二作 鵞堂 薩摩黄楊 柾目 盛上駒
92作目は鵞堂です。歩兵の意匠を若干変えました。
第九十一作 峰書 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
峰書です。全体的に意匠をアレンジしました。
第九十作 英朋 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
90作目の英朋です。表が隷書、裏が篆書という特徴的な書体です。
第八十九作 王羲之 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
王羲之です。シャープなイメージが欲しかったので、歩兵の意匠を多少リビルドして臨みました。
第八十八作 一字書 薩摩黄楊 根柾 彫埋駒
ご注文頂いた一字書の彫埋駒です。飲み友達のKさんよりご依頼頂きました。ありがとうございました。
第八十七作 山水書 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
87作目山水書です。これも創作書体です。スッキリとした意匠にまとめるのに苦労しました。
何度も試行錯誤してようやく日の目をみました。
第八十六作 唐七星 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
唐七星です。割と好きな書体でこれまで何作か作っています。今回も楽しんで作ることが出来ました。
第八十五作 鶴寿 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
創作書体の鶴寿です。鶴に寿。縁起の良い書体名にしました。繊細かつ大胆な意匠を目指しました。
いかがでしょうか。
第八十四作 新魚龍書 薩摩黄楊 縮杢 盛上駒
84作目は新魚龍書です。ご依頼主のご希望で縮杢の木地に上品に盛り上げました。お気に召していただければ幸いです。
第八十三作 昇龍斎 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
83作目は昇龍斎藤です。奥野錦旗とも呼ばれます。
第八十二作 淇洲 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
久しぶりに淇洲を作りました。品良くやや細身に字母をまとめましたが、いかがでしょうか。
第八十一作 魚龍書 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
魚龍書です。鯉が滝を上り龍になるという意味があるそうです。大変縁起の良い書体です。
第八十作 阿吽 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
創作書体の阿吽(あうん)です。歩の意匠をより特徴的に変えました。東大寺の金剛力士像、阿形像と吽形像のような力強さを表現してみました。
第七十九作 魚龍一字 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
ご注文分の駒です。今回のご依頼主は魚龍一字の盛上駒をご所望されました。魚龍一字の彫埋駒はよくあるのですが盛上駒は珍しいです。
第七十八作 朱雀 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
最後は朱雀です。流れるような草書体の字体が特徴です。
第七十七作 玄武 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
玄武。カチッとした楷書体で見やすい書体です。棋譜並べに最適かと。
第七十六作 白虎 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
連作の第2弾は白虎です。行書体の書体でシンプルで見やすい書体にまとめました。
第七十五作 青龍 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
連作、第1弾は青龍です。白虎と同様に行書体ですが相対的に多少クセのある感じです。やりすぎると崩れてしまうため、そのあたりのさじ加減が難しいところですね。基本的には、なるべく均整のとれた字体表現を心がけております。
第七十四作 牙狼書 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
牙狼書盛上駒です。希少性の高い書体で、市場にあまり出回ってはおりません。
ご所望の方は直接ご依頼頂下さい。
第七十三作 宸筆錦旗 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
ノーマル錦旗と比較してよりプロポーショナルな書体ですね。
第七十二作 源兵衛清安 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
水無瀬、錦旗、菱湖ときて最後は源兵衛清安です。ということで四大書体はこれにて終了です。
第七十一作 菱湖 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
71作目は巻菱湖です。影水菱湖を基本にアレンジしています。
第七十作 錦旗 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
久々に錦旗の盛上駒を作りました。意匠を多少変えました。ただし基本部分は忠実に表現しています。
第六十九作 水無瀬 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
水無瀬書です。今回は字母を改定して挑みました。まとまりのある意匠を心がけて作りました。
第六十八作 玉舟 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
68作目、玉舟。戦前のころの書体で、木村文俊が得意とした書体。王将は何となく菱湖に意匠が似ている気がします。すっきりとした良い書体ですね。
第六十七作 阿吽 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
67作目は創作書体の阿吽です。「歩」が特徴的な駒です。
第六十六作 探山 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
66作目、探山の盛上駒です。初めての探山でしたが、トメめハネが特徴的で盛り上げは苦労しました。
第六十五作 山華石 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
山華石(さんかせき)、昭和期の書家 山崎華石の書によるものらしいです。すっきりとしたまとまりのある書体ですね。
第六十四作 関根名人書 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
関根名人書です。あっさりとした見やすい書体ですね。
第六十三作 奥野錦旗 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
奥野錦旗です。久しぶりに作ってみました。今回は漆の乾燥を工夫して、結果としては漆の艶加減が濡れた感じのツヤ加減で何とも良い感じです。ろ色漆で盛り上げたのですが、こういうツヤ加減になったのは新しい発見でした。
第六十二作 安清 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
62作目の清安は、いわゆる龍山の清安ではありません。この書体も江戸期のものと思われますが、なかなか特徴的なダイナミックな書体ですね。
第六十一作 清安花押 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
61作目の清安花押です。江戸時代の書体だと思われます。かなり古い書体なのですが、あまり他で見かけないので、今回自分なりに復刻というかたちをとりました。太いところと細いところが渾然一体となった、繊細かつ堂々とした迫力のある書体です。
第六十作 守幸 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
かなり古い時代の書体です。
第五十九作 篁輝 薩摩黄楊 根柾 盛上駒
篁輝という書体です。かなり派手な書体なので、細身にして上品さを表現してみました。
第五十八作 巻菱湖 薩摩黄楊 柾目 盛上駒
久々に巻菱湖を作ってみました。今回は、やや細字に仕立ててみました。
第五十七作 牙狼書 島黄楊 柾目 盛上駒
創作書体の牙狼書です。今回はデザインを大幅に改定致しました。特に王将の意匠にこだわりました。
将の字が特徴的です。
第五十六作 坂田好 島黄楊 柾目 盛上駒
伝説の勝負師、坂田三吉が後援会から贈られたとされる駒が「坂田好」です。表は将棋駒には珍しい篆書体。裏は楷書の筋彫りという一風変わった駒であります。駒師によっては製作日数の兼ね合いから敬遠されがちという話もちらほら。今回、何とか作ってみましたが、やはり筋彫りは面倒至極。
第五十五作 長禄 島黄楊 柾目 盛上駒
55作目は長禄です。大変、縁起の良い書体である長禄。どことなく愛嬌のある字体をしております。
第五十四作 恒圓 島黄楊 板柾 盛上駒
太字の力強い恒圓。彫るのが大変でした。蜀紅に代表される大阪駒に対抗して作られた書体らしいです。
第五十三作 空蝉 島黄楊 糸柾 盛上駒
53作目は空蝉。細身の書体デザインに気品を感じます。
第五十二作 安清 島黄楊 板柾 盛上駒
52作目の安清です。すっきりとしたシャープなイメージの書体です。今回は細部の表現にこだわってみました。
第五十一作 宗歩好 島黄楊 柾目 盛上駒
引き続き、盛上駒です。今回はじめて制作する宗歩好。奥野一香の名人駒でも知られていますね。ちなみに拙作の宗歩好は双玉仕立てではありません。今回は繊細さを表現したく字母も多少改定し、やや細身の書体に仕上げました。行先はまだ決まっておりませんので、もし欲しい方がおられましたらご連絡ください。
第五十作 源兵衛清安 島黄楊 柾目 盛上駒
記念すべき五十作目は源兵衛清安の盛上駒。やや細身に品良くまとめてみました。漆もこだわって新しく購入した高級漆を使用致しました。
第四十九作 康斎 薩摩黄楊 板目 彫駒
ご注文分の駒です。久々の彫駒です。かなり神経を使いました。やはり彫駒は難しいです。
第四十八作 魚龍書 島黄楊 縮杢 彫埋駒
またまた彫埋駒です。魚龍書なのですが新魚龍書の方です。ノーマル魚龍より繊細な感じで、そこはかとない気品に満ちた書体ですね。
第四十七作 青龍書 島黄楊 柾目 彫埋駒
青龍書の彫埋駒です。ここのところ盛り上げ駒が続いておりましたが、久々に作れて良かったです。
第四十六作 水無瀬書 島黄楊 板柾混 盛上駒
水無瀬の盛り上げです。比較的綺麗にできました。
第四十五作 菱湖書 島黄楊 板目 盛上駒
45作目は菱湖の盛り上げです。影水菱湖をアレンジしました。
第四十四作 鵞堂書 島黄楊 板柾混 盛上駒
鵞堂 盛り上げです。
第四十三作 朱雀書 島黄楊 板目混 盛上駒
そして最後は「朱雀書」です。朱雀書は草書体で、かなり珍しい駒です。
第四十二作 玄武書 島黄楊 板目混 盛上駒
第三弾目の「玄武書」。
第四十一作 白虎書 島黄楊 板目混 盛上駒
第二弾目の「白虎書」です。
第四十作 青龍書 島黄楊 板目混 盛上駒
ここから四部作になります。まずは第一弾目の「青龍書」です。
疫病退散を祈願して駒に四神を冠しました。
第三十九作 牙狼書 島黄楊 板目混 盛上駒
創作書体「牙狼書」です。桂馬の馬が何となく狼の遠吠えの姿のような。
第三十八作 魚龍一字 島黄楊 板目混 彫駒
38作目は魚龍一字です。太字なので深く彫らなければならず、大変苦労しました。
第三十七作 淇洲 島黄楊 柾目 盛上駒
引き続き、盛上駒、淇洲書です。柾目木地を使いすっきりとした印象にまとめてみました。
第三十六作 唐七星 島黄楊 柾目系 盛上駒
久方ぶりに盛上駒を作ってみました。書体は唐七星。好きな書体です。
第三十五作 錦旗 島黄楊 板目混 彫駒
35作目の錦旗の彫駒です。出来はまあまあといったところでしょうか。
第三十四作 源兵衛清安 島黄楊 板目混 彫駒
34作目もやはり彫り駒です。書体は源兵衛清安です。彫りの精度も上がり、目止めもできるだけ薄く、きっちり入りました。まあまあの出来です。
第三十三作 菱湖 薩摩黄楊 板目混 彫駒
菱湖書の彫り駒です。このところ彫り駒が続いております。今年は彫り駒を中心に作ろうかと考えております。
第三十二作 錦旗 島黄楊 板目混 彫駒
錦旗の彫り駒です。今回は限界まで面取りしてみました。
第三十一作 水無瀬 薩摩黄楊 板目混 彫駒
水無瀬三部作、第3弾です。
第三十作 水無瀬 薩摩黄楊 板目混 彫埋駒
水無瀬三部作、第2弾。
第二十九作 水無瀬 薩摩黄楊 板目混 盛上駒
久しぶりに盛り上げ駒をつくりました。これ以降、2作品すべて同じ水無瀬です。彫り埋め、彫り駒と続きます。水無瀬三部作です。
第二十八作 唐七星 島黄楊 板目混 彫埋駒
今回も珍しい書体で唐七星です。名前がシブいです。香車を彫るのがたいへんでした。グルグルしたところ難しい?
第二十七作 無剣 島黄楊 板目混 彫埋駒
無剣書。ちょっと変わった駒です。駒の裏は隷書体です。
第二十六作 宸筆錦旗 島黄楊 板目混 彫埋駒
宸筆錦旗、彫り埋めです。今までの彫り埋めのなかでは一番の出来だと思います。磨きも鏡面仕上げで観賞用にも耐えうるかと。
第二十五作 淇洲書 薩摩黄楊 板目混 彫埋駒
25作目、淇洲の彫り埋めです。
まだまだ課題は山積です。
第二十四作 水無瀬書 島黄楊 板目混 彫埋駒
24作目は水無瀬の彫り埋め駒です。
漆の配合に失敗して錆漆が滲んでしまいました。
今後の課題です。
第二十三作 芙蓉書 島黄楊 板目混 彫駒
久々の彫駒です。書体は珍しい芙蓉。深堀りです。
彫りは多少、上達したと思います。
第二十二作 錦旗書 島黄楊 板目混 盛上駒
錦旗、盛り上げです。
第二十一作 菱湖書 島黄楊 板目混 盛上駒
菱湖、盛り上げです。
第二十作 水無瀬書 雲南黄楊 板目混 彫駒
久しぶりに彫駒を作ってみました。
やはり彫りは難しいです。日々精進!
第十九作 董齊書 島黄楊 板目混 盛上駒
第十九作目、董齊です。制作過程でのトラブルは特になく割と順調に進みました。
第十八作 峯書 島黄楊 板目混 盛上駒
懲りずに盛り上げです。とにかく練習あるのみ。この峰書は私の好きな書体で、まあまあの出来なので手放さず、取り置いております。ちなみに、広月の駒のトップページの画像は、この峰書の盛り上げ駒です。
第十七作 王羲之書 島黄楊 板目混 盛上駒
17作目です。王羲之書ですが書体が細字でそこはかとなく気品が漂う書体ですね。制作は難航しました。
第十六作 一文字書 島黄楊 板目混 彫埋駒
一文字駒です。個人的にはあまり好きではありません。
第十五作 清定書 島黄楊 板目混 盛上駒
清定の盛り上げ駒です。丸みのある歩が特徴的ですね。漆で盛り上げる際は気を使いました。出色の出来とまではいきませんが、これまでの盛り上げ駒としは自分としてはまあまあの出来ではないでしょうか。
第十四作 空蝉書 島黄楊 板目混 盛上駒
ここのところ盛り上げが続いていますが、やはり盛り上げは難しいです。でも作り甲斐があるのも事実です。
第十三作 清安書 島黄楊 板目混 盛上駒
同じく盛り上げ駒です。書体は清安。まだまだ漆の扱いに苦戦です。墨と違って漆は粘りがあるので思うように筆運びが上手く行かず難しいですね。
第十二作 水無瀬兼成書 島黄楊 板目混 盛上駒
水無瀬兼成。盛り上げに初挑戦しました。やはり盛り上げに大苦戦しました。漆は難しいですね。
第十一作 鵞堂書 島黄楊 板目混 彫埋駒
彫り埋め4作目。まだまだです。
第十作 淇洲書 島黄楊 板目混 彫埋駒
彫り埋め3作目、面一の問題はなんとか解決しまた。前回までは漆の配分が多すぎたため乾燥時間がかかり過ぎました。との粉と漆の配合を7:3にすることで解決。
第九作 源兵衛清安書 薩摩黄楊 板目混 彫埋駒
彫り埋め駒としては2作目です。やはり漆が痩せて面一にならず失敗です。
第八作 錦旗書 島黄楊 板目混 彫駒
今回は磨きにこだわってみました。
第七作 奥野錦旗書 薩摩黄楊 板目混 彫駒
双玉仕立ての錦旗です。
第六作 菱湖書 薩摩黄楊 板目混 彫埋駒
錆漆の配合を間違えて失敗。面一にならず無念。
第五作 水無瀬書 薩摩黄楊 板目混 彫駒
ほんの僅かですが彫りの精度がアップしたような。
第四作 安清書 薩摩黄楊 板目混 彫駒
少し彫れるようになりました。
第三作 水無瀬書 薩摩黄楊 板目混 彫駒
ほんの少し形になってきたような。
第二作 水無瀬書 島黄楊 板目混 彫埋駒
二作目。彫り埋め駒に挑戦するも撃沈。完全にノウハウ不足。
第一作 錦旗書 島黄楊 板目混 彫駒
初作です。目止めが上手く行かず苦戦しました。彫りも汚いです。